吃音とは?

吃音についての自分の見解を全10回に分けて書いてみたいと思う。
これはその第一作目。

吃音とはなんだろう?

簡単に言うと、言葉がうまく話せない症状(どもりとも言う)であり、私もその症状を持つ一人である。一種の言語障害という見方もあるし、完全に病気という見方もある。国によっても吃音に対する扱いは様々であり、障害として認定している国もあるそうだ。

具体的にどんな症状があるのか?例えば、単語の最初の音がつっかかってなかなか話し出せない、「・・・そして」といったように、妙な間が空いてしまうという状態だったり、「お、お、おはようございます」といったように、単語の最初の音を何回も発音してしまうような症状など、様々である。一般的には、人それぞれに苦手な音があると言われていて、私の場合は特に、「か行」の音や「さ行」の音、また「ら行」の一つ前の音が発音しにくかったりと、まさにひとそれぞれなのだろうと思う。苦手な発音はなるべく避けるようにするし、もし苦手な発音をしなければならない場面に直面したときは冷や汗ものである。

こういった吃音を持っている人というのは意外と多いようだが、私のようになるべくどもらないように会話している人がほとんどだと思うので 、自己申告でもしてもらわない限り、吃音に対する知識がない人には意外と分からないものなのだろう。それゆえ、大した悩みとは捉えられないことが多いのだが、吃音を持っている人間にとっては、普通に話せている人が心底うらやましく思うし、またその苦しみもなかなか伝わらないのが現実であり、非常に精神的にはストレスを抱えているのである。

吃音を持っていない人がよく「お前噛みすぎだろう」と、「噛む」ということと同類として捉えているのを見かけるが、吃音と噛むというのは、根本的に異なっており、吃音を持っている人間にとっては、一般人が思うよりはるかに深刻な問題なのである。