国語の朗読や朝礼のあいさつなど、皆で発音すればスラスラと言葉が出るといった経験はないだろうか?
なのに一人で発音すると、盛大にどもってしまう・・・。
しかし吃音者の中には、これを上手く活用してスラスラと喋ってしまう人もいる。
電話対応やプレゼンなどでも、どもらずにスラスラと喋ってしまう。
一体彼らはどのようにして、スラスラと喋れるようになるのか?
それはDAFと呼ばれる、遅延フィードバック機を使って、人工的にこの「皆と発音する」状況を作っているからだ。
DAFは、自分の声をコンマ数秒遅れで聞こえるという機械だ。
やまびこのように「やっほー」と言えば、少し遅れて「やっほー」と聞こえるようなイメージだと思ってもらえばいい。
そんな物で本当にスラスラ喋られるようになるのか?
という疑念も生まれるかと思う。
だが本当にスラスラ喋れてしまうのだ。
吃音者は聴覚に異常があるために、どもってしまうとも言われている。
過去に耳で聞いた音をストックしておき発音(フィードバック)することに異常があるが、
直前に聞いた音であれば、スラスラと発音できる。
DAFはこの効果を狙った機械なのだ。
国語の朗読や朝礼のあいさつなど、皆で発音する時にはどもらない吃音者には、DAFが効果的だと言われている。
当てはまる人は一度試してみてはどうだろうか。
たぶん効果はあるだろう。