吃音の多くは、「早く話さなくては」と言う焦りからきます。
つまり落ち着けば治る病気なのです。
学生時代に授業で先生がおっしゃっていました。
私はどもるたびに「落ち着け、落ち着け」と念じ続けました。
しかし、77歳になる今に至るまで、一向に改善しませんでした。
私の友達には「周りに吃音の人はいなかった。なので吃音についてよく知らなかった」と言っていました。
私はなんなんでしょうか?
透明人間なのでしょうか?
生きる価値もないのでしょうか?
そうなのかもしれません。。。
しかし大人になってから知り合った人が、話をしているうちに、「もしかしてこの人は吃音なのかな。」という程度でしたのであまり気にもしていませんでした。ある日、その人と友人が何かについて話しているうちに口論とまではいかないものの、話が熱くなってきてしまい、その人は話せないほどの吃音になってしまいました。気が付いた友人は我に返り優しい笑顔で、「ごめんごめん、興奮しちゃったね。」というと、少しづつ大丈夫と笑顔に戻っていきました。私も話題を変えるために話に加わり、三人でゆっくりとお茶を飲みながら話を楽しみました。相手を思いやる気持ちで吃音の不安は少なくできるのだと知りました。